たぶん桜


昼休み毎日散歩している後輩のF氏は、
「日に日に公園の様子が変わっていきますよ。」とうれしそうに桜と春の変化を話してくれる。
僕もその春の変化に惹かれてひさしぶりに昼の散歩に出かける。
外は、もわっとする暖かで、春本番を改めて知る。
公園に着き、一分咲きにも満たない桜を警備員のようにチェックしては進んでいく。
半周ほどしたところでF氏に遭遇する。
「やっと来ましたか。」とF氏。
「来てしまいました。」と言って二人で散歩することにする。
F氏は毎日散歩しているだけあって、いろいろ詳しい。
「この道行っても時間大丈夫かな?」と尋ねると、
「大丈夫ですよ。」とたのもしくこたえる。
そしてすこし、間をおいて「たぶん」と付け加える。
「これ桜の木かな?」と尋ねると、
「桜です。」と答え、間をおいて「たぶん」と付け加える。
寄り道をして、帰ってきた時間は昼休み終わり少し前、
F氏の「たぶん」はなかなか正しいたぶんの様だ。


家に帰って今日撮った桜の名前を調べようとググッてみたが桜の種類が
ありすぎてなんて名前なのか分からない。


でも、「たぶん」桜の花だ。

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