川越大師 喜多院


写真教室の撮影会で川越の川越大師 喜多院に。
朝、8時の上野往きの一号車で教室の人たちと待ち合わせて川越に向かう。
写真教室の方々は年代も僕とはだいぶ離れているし、教室では殆ど話さないけれども、
電車の中では写真という共通の趣味を持っているという事でそれなりの近さをもって談笑する。

先生の狙いは喜多院にある五百羅漢。その中でもヒソヒソ話をする羅漢である。
先生は張り付いたように、そこにカメラを構え、生徒達の質問に答えながら撮影する。
僕は飽きっぽくすぐに喜多院の他の場所を見回る。
そのときに僕はこの写真を撮影する。
紅葉とヒソヒソ話をしているようにも見える人のシルエット。
ぼくにとっての羅漢像だろうか?


しばらくして、戻ってくると先生はおにぎりを片手に未だに光の調子を狙っている。
そういえば授業を思い出す。
「作品に仕上げるには何回も行く事も必要です。それでも納得のいくものができるとは限りません。」
授業で先生の羅漢像写真も見させていただいたし、おそらくは何回も撮影されている事だろう。
そんなことを考えると、なんだかすごい撮影力を感じる。


喜多院を後にして蔵の町並みを見にゆく。
そこは小江戸と呼ばれる場所、現代的に車と観光客がごった返している。
その町並みをカメラに押さえては歩き、また撮影を繰り返す。
それを繰り返すうちに帰宅の時間。
僕の倍近い年齢のはずなのに写真仲間はほどほど元気。
体力と気力がない自分に残念な気分です。ーー;