入院写真


今日は相棒の入院日。
僕は入院前の最後の一枚を相棒と一緒に撮ることにする。
一日の終わり、僕らは夕日を被写体に決める。
そして僕が合図をする。
だけど相棒は答えない。
もう一度合図をする。
すると今度は数枚の写真を撮影した。
「やっぱり君には入院が必要だね。」と僕はいう。
相棒は何も答えず、たた自分の病気を悟ったようだった。
「ごめんね。僕が君を突き落としたり、手荒に扱ったからこういうはめになったんだね。」
相棒はそれにも答えず、ただ今撮った写真を楽しげに見せるだけだった。
僕はその写真を見る。
奇麗な夕日の写真。


僕は相棒が帰ってくるその日に、一緒に楽しげな写真を撮ってやろうと誓う。


30Dよ。
早くシャッタスイッチを直して元に戻って来てくれ!