フィルムのおくりびと


先週の日曜日に新しい相棒と共に近所のお散歩に出かける。
写真になりそうな被写体を見つけると、左右逆の像を結ぶ使い慣れないファインダーと悪戦苦闘して、ブローニー判フィルムを一本撮り終える。近くのカメラ屋に現像に出すと現像に5日かかるとの事で、まだ見ぬ絵に良くも悪くもワクワクしている。
最近はデジタルカメラとポラロイドを愛用していたため、この待ち時間は久しぶりの感覚だ。


思えば、学生の時に8mm映画を撮っていた時、コダックが8mmの撤退宣言を聞いてからは、現像に3ヶ月かかるようになり、とてもじゃないが映画など撮れる環境ではなくなってしまったため、つぎの映画からはコダックからフジに変更して、フィルムを撮り終えるたびに柴崎の現像所まで自転車通いの日々を過ごしたのを覚えている。そんなフジはまだがんばってくれているようで、まだ8mmフィルムは入手ができるようだ。


昨年にはポラロイドフィルムの生産中止を受けて、うちの冷蔵庫は半分以上がポラロイドフィルムで満たされている。
そして今回、ブロニカの常用フィルムを選ぶために、フジとコダックのリバーサルとカラーネガとモノクロフィルムを8本ほど買って、ポラロイドで満たされた冷蔵庫に投げ入れる。
今回ばかりは、長期保存をしなくて良いことを祈るばかりです。