写真の宝石


現像から帰って来たリバーサルフィルムを蛍光灯にかざす。
「なんだか宝石みたいだな。」と素直に思う。
この感覚は初めて8mmフィルムを銀幕に投影した時の感覚に似ている。
投影機から伸びる光がフィルムを透過すると、色々な色が生まれる不思議さ。
蛍光灯の光をフィルムで遮ると蘇る景色。
強い光をそのままに、閉じ込められた四角形の中に、パワフルな小さな世界を感じる。
触れられない情報の時代だからこそ物として触れる世界の良さが引き立つのでしょうね。