Grand Circle Travel By RV. Ⅱ


4月3日、ラスベガスから100マイル(160キロ)程車を走らせ、ザイオン国立公園に到着する。風景はラスベガスの街を過ぎ、荒涼とした荒地を通り、岩の目立つ山岳風景に変わっていた。
我々は車を降り15分間隔で走る無料のバスに乗り換えてさらなる奥地へ向かう。バスの中で寝てしまったが到着した場所は、茶色の山々に囲まれた上高地のような場所。空気も澄んでいて気持ちのいいところだ。これがSFの世界ではマトリックスの人類最後の地となるところだと思うと面白い。


地球の歩き方によると、この渓谷に流れている川が何千年もかけて周りの高い山を削って断崖絶壁に囲まれた川を作ったらしい。
そして川に平行に続くトレッキングコースを小一時間進んでいくと道がなくなり、
そこからは、水に入って沢を登っていくと、だんだん断崖絶壁が迫ってきて、narrow pointと呼ばれる所に着くらしい。そこは水の爽やかさと独特の景色で素晴らしい体験ができると書かれていた。
我々はその文章に惹かれて先日ウォールマートでサンダルを購入しその素晴らしい体験とやらをしてやろうと思っていた。
そして、野生の鹿やリスを眺めては写真に収めながら道がなくなる処まで進んでいく。
「minoresuここが終点らしいぞ。」とK党。
「minoresu昨日DS麻雀負けたよね。ちょっと水に入ってみてよ」とF式がいう。
昨日、MAYUMIさんの手料理のパスタが出るまでの間、三人でDS麻雀をして負けたやつがチャレンジポイントを負わされて、次の日にちょっとしたチャレンジをすることになっていた。
「えー...分かったちょっと入ってみるよ。」といって、運動靴からサンダルに履き替えて水に入ってみる。
すると、とてもじゃないが浸かっていられる温度じゃないことがわかる。
本当は向こう岸まで行くことになっていたが、直ぐに引き返してきてしまう。
「だらしないな〜」と二人。
せっかくサンダルかったんだから俺らも行こうと二人が言い出して、靴を履き替えて水の中に入っていく。
すると、写真のように、
「ツメテー」と言いながら帰ってくる。


「たぶん雪解け水だよこれ。とてもじゃないがこの先になんて行けるはずがない。」という結論をみんなで出し、引き返すことにする。


...たしかに素晴らしい体験はできた。
後で、よくガイドブックを読むと5月からがシーズンだそうです。^^