In Poriton somewhere


どこかロープウェー乗り場のような所。
しかし、地方の鉄さびの醸し出す独特のさびれた感じは全くなく、ガラスとアルミ素材を使った近代的でピカピカの飛行場のようなところだ。そこに、中国美人がコンパニオンのような格好をして、一人一人笑顔で客をさばいている。
コンパニオンでのチケット整理が終わると、2人程度入れるガラス張りの三角錐のエレベータのようなものに入って行くと、音も無くその透明な三角錐に乗って人々は何処かに飛んで行ってしまう。


僕はそこにいない、高校の友人がそこにいる。
「ポリトン(と呼んでいるようだ。)に乗るのにいくらかかりますか?」
と友人がコンパニオンに聞いている。正確には思っただけで伝わるようだ。
コンパニオンはにこりとする。
「500#$です」と言っているようだ。
友人は手のひらに日本の硬貨を取り出すと、そこには#$らしきものはない。
そこに、コンパニオンの後ろにいた、背の高い支配人風の男性が手を伸ばし硬貨を幾つか掴む。それを確かめるように眺め
「130円で乗れますよ。」という。
支配人が、日本の硬貨に骨董的な価値を見いだしたのか、親切心からなのかはその表情からは読み取れない。
支配人の様子を見てコンパニオンは友人に
「どこに行きますか?」と笑顔でいう。
そのとき友人は家に帰ろうとしていた。
未来の地球なのか名も知らぬ惑星なのかは分からないが、そのポリトンと呼ばれる乗り物の前で。


友人は心を決めて、
「○○山へ」といい、乗り込む。
友人は帰りたかったはずなのに名も知らぬ山へと進路を取る。
その山は地球の山なのか、何処か別の惑星の山なのか僕には分からない。
友人は乗り込むと、雲の中へ飛び込んで行く。


そこで僕は目が覚める。
不思議な夢でした。