Ghost of pasta machine


ベランダに出て、椅子に座り「パスタマシーンの幽霊」という本を読む。
数ヶ月前にタイトルに引かれて買った本だ。
「パスタマシーンってたしか生パスタを作る道具だよな!?」
「その幽霊ってどういう話だよ。」
とえらく引きつけられた。
最近の長いタイトルの本にはあまり引かれないが、こういうタイトルには一発必中である。


本の内容は少し不思議な話が女性目線の恋愛を絡めた短編として幾つか書かれている。
最初に購入した時、本のタイトルにもなっている「パスタマシーンの幽霊」の一編を読み始めた。
「読み易く、少し変わっている。」
なんだか、貴重な気がして、一気読みをするのをためらい、読むのを押さえ、そしてそのうち存在を忘れた。
そして、今日、ベットの下に落ちていたのを見つけてまた読み進める。


もし今日の出来事から始まる物語にタイトルを付けるとするならば、と少し考える。
「気にかけた本の行く末」
「ベットの下の本」
「忘れていた幽霊」
「パスタと幽霊と私」
「ベランダとベットと本」
「埃づけ本の反撃」
...
なかなか「パスタマシーンの幽霊」のような絶妙な文句は思いつきませんね。

パスタマシーンの幽霊

パスタマシーンの幽霊