Cosmos and the Nobel Prize in Economics


毎年恒例の秋桜を見に行く。
鬼怒川の豪雨の後が生け垣に残っていたが、花自体にはそれほど影響は無いようだ。
多人数乗り自転車で一周周り、秋桜と秋空を堪能して帰宅する。
夜も外食で済ませ、風呂入れ等終わり、子供が二階に上がった所で、ネットニュースを見る。
ノーベル経済学賞が、アンガス・ディートンという方に決まったというニュースが目に留まる。
「日本人にはたしかノーベル経済学賞をとった人はいないな。」という興味から、彼の名前をググってみる。
すると経済101というページで彼の研究成果の翻訳文章を見つける。
この歳になって、こういう分野は面白いなっと感じる自分がいる。
正直自分は理系であり経済とはかなり無縁な生活を送っているためか、ボトムアップな思考が強い。
しかし、学生時代の研究室での生活では、複雑系非線形を主に扱う所に所属していた事を思い出す。
そして、教授が言っていた事を思い出す。
「我々はインシリコ的な研究で一つの原理を探す為にやっているんだよ。」、こんなしゃべり口だったかどうかは分からないがこんな事を言っていた。
とある複雑系の議論の中で、自分が一つの法則でなりたっていないからこそ、複雑系なんだという論調で話して居た所に、教授は今思えばだけど、コンピュータの中で複雑な条件を入力して、色々な法則を加味した結果を俯瞰してみると上位の一つの原理原則が浮かび上がってくることを、我々はシミュレーションで探しているのではないか?と諭していたのかなっと思う。
寿命とGDPの関係といった世界を巻き込んだ大物理論も面白いが、例えば駄菓子屋の年齢と購入品の関係や、
夫婦における収入と喧嘩の回数の関係、子供のお菓子をねだる回数と遊び時間の関係のような身近なテーマでも面白いかもしれない。
小さな経済?(人と人とのやり取り)での法則が分かると、それを一般化出来る気もしますしね。
散文的ですが、秋の夜長に経済に興味を持ったという日でした。