My father love Soseki.


正月、実家に帰ると夏目漱石の展示会のパンフレットが父親の部屋に無造作に留めてあった。
「なんか、二階に夏目漱石のチラシが留めてあったけど見て来たの?」と聞くと、見て来たとの事。
話の流れで、
漱石のどんな所が好きなの?」と聞いた。
昔から聞きたかった質問だけに、なんと返答があるのかすごく期待していた。
ところが、おやじからの返答は、
「全部読んだから。」と笑顔でいう。
...ん。思っていたのと違う。
もっと、ぼっちゃんが云々、三四郎での富士山のくだりが云々、こころの描写が云々...
なんて話を期待したが全然そうはならなかった。
つづけて、父親は、その時代の他の著名な著者も全部読んだ。とおっしゃる。
ますます訳が分からぬ。
じゃあ、漱石じゃなくてもいいではないか。


...そんな腑に落ちない正月でした。
(もしかしたら、今日は月はきれいですね。というような野暮な事は聞くなとでもいっているのでしょうか?)