あけ○○


旧友M木と毎年恒例の初詣。

「何を願うの?」と聞くと。
「平凡な人生にさよならかな。」という。
平凡な人生。
波風あったほうがいい人生。人によってはそうかもしれない。

飲み屋に向かい、お互いの一年を報告しあう。その中で最近M木が良く飲んでいる人についての話になる。
M木の飲み友達は、大そう変わっている。
医者免許を持ち、カウンタックに乗っているような人。
いわゆる勝ち組と呼ばれる人のようだが、話を聞いているとそんな人でも幸せとは呼べない人生のようだ。

人によって幸せの定義は違う。

俺は別れぎわ、M木に対して蹴りを食らわす。
愛の鞭。とでも呼べばよいのか。
そのときは蹴りを食らわしたかった。

負けじとM木は思いっきり僕の足を蹴った。


そして、お互い一発づつ蹴りを食らわした後、右手を上げてサインをする。

蹴りあえる相手がいることを確認しあい。
すこし幸福な気分になる。
そんな元旦。

ある意味幸福な一年の幕開けです。^^);