中つ国の旅 〜さ、さむい〜

豪華な中華料理を楽しみ、僕らは夜景スポット、外灘（バンド）へと歩いていく。
日本の雰囲気で言えばアルタ前を過ぎて歌舞伎町を歩いて行くとなぜかお台場に着くといったところか。
町には派手なネオンや風水を考慮された建物がライトアップされていて華やかさがある。だけど町の空気は刺すように寒い。
日ごろ寒い冗談ばかり云っている天罰だろうか、体に入ったアルコールは一気に抜けて、寒さが骨身にしみる。

「minoresu寒そうだね、ダウンジャケット買ったほうがいいよ。」と暖かそうな格好をしたみんなが口をそろえて云う。
確かにこの寒さはこたえる。
目に入ったデパートに入って一番暖かそうなダウンジャケトを選んで購入する。
回りも「あったかそうでいいね〜」などとショップの店員のように褒めちぎってくれる。
購入したジャケットは正真正銘のMadeInChinaだ。

お店の人がダウンジャケットと共にもうひとつ紙袋を渡される。
「minoresu、それなに？」とYUKIさん。
「なんか渡された？」と僕。
伝票を見てもそんなものは買ったことになっていないし、なぜ渡されたのかも分からない。
邪魔だし返したほうがよいということになりバックを返すが、どうやらジャパネットばりのおまけの品だったらしい。
多分、「おまけでバッグがつきますがいりますか？」といっていたのだろう。
改めて言葉の重要性を痛感する。

店を出て早速ダウンジャケットを着込むと、信じられないくらいに暖かい。
「ドラクエで言えば、ぬののふくから一気にはがねの鎧を装備したぐらいの防御力アップだよ。」と冗談を云うとみんな少しだけ笑う。
少しはみんなも暖かくなったのか寒くなったのかのかは神のみぞ知るです。^_^;