キーマカレーでここに来たことを思い出す。


「僕がここに来たのは2回目だ。」
そうキーマカレーを食べて思い出していた。

キーマカレーの香辛料が脳に響き、味覚、嗅覚、聴覚、触覚、そして視覚情報がそれは正しいと言っている。

最初にこのお店に来たのは社会人に成りたての頃。先輩につれてかれて入ったお店だった。
「ここは放送局がそばだから、たまに芸能人もいたりするんだよ。」そんなことを先輩は言っていた。
だけど今日も芸能人らしき人は見当たらない。

マスターが空になったコップに冷たい水を注いでくれる。
その水を飲みながらキーマカレーとご飯をスプーンで軽く混ぜて口に運ぶ。
キーマの割に香辛料が利いていて辛い。そして、また水を飲む。

昔の事と今のことが頭の中で混ざっている。昔の事は薄味で今の事はそれなりに新鮮だ。
ごちゃ混ぜにしたカレーをスプーンに取って口に運ぶ。
当時の町の様子と今の様子、それほど大きく変わっていない。変わったのは僕のほうかもしれない。
ご飯とカレーの組み合わせは、辛さと甘さが合わさっておいしい。

次に来たときは僕は思い出せるだろうか
ここで写真を撮ったことを。
そして今度は芸能人も見れたりするのだろうか。

なんて、なんて、思いながらカレーを食べた。(^_^)

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