中つ国の旅 〜そういえば...東波肉(トウロンポウ)〜


僕らはガイドブックを片手に遅い昼飯を食べに行く。
ガイドブックに載っているお店に入り、杭州名物の東波肉(トウロンポウ)を一人二つは食べるだろうという予想のもと八つ注文する。
注文を聞いた小娘(シャオジエ、ウエイトレスの意味)は目を真ん丸くして、
「一人、ひとつで充分ですよ」と言う。
僕らはブレードランナーうどん屋のようなやり取りで
「いや、二つくれ。」とジェスチャーで伝える。
お茶を飲みながら待つこと十数分、結局運ばれてきたのはやはり一つずつ。

でてきた東波肉は腹ペコの僕らには好評。あっという間にペロリとたいらげる。

「もう一個いけるよな。」とF式。うなずく僕ら。
他の料理を頼むついでに東波肉をもう一つずつ注文する。だけど小娘は笑っていて注文と思ってくれない。
そんな昼飯。


締めのチャーハンを食べ終わり、みんなが満腹感に浸っているとき、
「そいうえば、八年前この店に来たこと多分あるよ。東波肉を食べて思い出した。」と僕は呟く。
「minoresuはそういうの多いよな。いつも後で思い出す。」と友ちかが笑いながら言う。
味は記憶を呼び覚まします。

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