八幡不知森


旧友K氏とダイハード4.0を見るために千葉県八幡駅に降り立つ。
八幡駅前には僕が始めて映画を見た思い出の映画館があった。
しかし、時代の流れと共に駅前の映画館は、ブックオフとTUTAYAに変わってしまっている。どら焼きを食べながらドラえもんを見た思い出は思い出の中だけに、ということだろうか。


つぶれた映画館の変わりに、今では駅から少し離れた場所に郊外型ショッピングセンターと内接されたシネコンが出来上がっている。
その映画館までの通り道に八幡不知森がある。
八幡不知森は今では18m四方の小さな竹やぶになっているが、いわゆる禁足地と呼ばれる所。
恐る恐る写真を撮る。
普通に車がビュンビュンと通り、市民が普通に行き交う街中にひっそりと頑なに進入のみを禁じた場所があるその違和感は一本の映画でも撮れそうなくらい妄想が沸いていた。


満足げにダイハードを見終わり、K氏が最近行きつけのたち飲み屋に行く。そこではK氏が培ってきた人間関係が垣間見れるような飲み友達が何人もおり、いつも僕が知り合いのみと飲むものとかなり違った、狭いながらも広い友達の和が広がっていた。
飲み屋では、深酒、泥酔、嘔吐。
朝には見知らぬホテルの天井が目前に広がっていた。
実は飲み屋のほうが禁足地だったのかもしれない。

にほんブログ村 写真ブログへ