パンダの消滅


旧友が来るまで上野をプラプラとしていると、美術館も行列、どこもかしこも人でいっぱい。
動物園まで来るとみどりの日は無料という事で逃げ込むように入ってみる。
入るとすぐ右手にパンダ舎が見える。
「もうパンダはいないのか」という感が浮かび、一枚取る。
中にはパンダを偲ぶ手紙やお花、写真などが並び、子供の頃に見たパンダの思い出が浮かぶ。
僕の頃はパンダの人気は絶世の頃ではないが、パンダは昭和を代表する一人だったのだなと思う。
僕らの頃は珍しい動物のオンパレードだった。
コアラ、ラッコ、エリマキトカゲクリオネ、僕が少し思い出しただけでもこれだけ出てくる。
平成の世になって、次第に動物自体では話題は呼ばず、珍しい行動が話題になるようになる。


パンダの消滅。
上野動物園からパンダが消滅するというのは、四番がいなくなったという事なのだろうか、それとも背番号3番がいなくなる事なのだろうか。