群生


昨日の飲みで旧友Kはもしかしたら中国に転勤するかもしれないということで、飲み明かし友人宅に泊めてもらう。
最近海外に行くのがブームのように良く海外の話が出てくる。


今日はやる事もない一日、僕のある意味一つの趣味に友人をつき合わす。
「ここら辺に図書館ある?」といい近くの図書館に案内してもらう。
友人宅から15分ぐらいの場所にあるその図書館は宇都宮よりも大きな図書館で、
その割に人が少なく居心地がよい。
なぜ居心地が良いのが考えてみると一つの考えが浮かぶ。
「要するに音が吸い込まれるような所か。」と思う。


ここの図書館は比較的天井が高く、音が反響しづらい、だから音が吸い込まれる感じがする。
他の図書館で小さい所でも人が少なければ音は少ない。
図書が天井まであるような所でも本が消音材の役割を担って音は吸い込まれる。
図書館の特色はその音の減衰の音色なのかなと思う。


図書館を後にすると図書館の横にタンポポの群生を発見する。
一面に綿帽子が見える。
風に吹かれれば一気に飛んで、見知ら栃に着地し根を張る。
アスファルトの隙までも栄えるその力強さ。
そしてまた風に吹かれてまた知らない所に群生する。
人もまた然りだ。