男の仕事


仕事帰りに絶対見ようと決めていた、紀里谷監督の「GOEMON」を見に行く。
僕は涙も流したし、十分4つ星はある映画だと思う。
映画の感想としてはこことまったくの同意見だ。


改めて、この人は男であり。男の仕事をする人だな。と思う。
不可能を可能にする人だし。
理由を言い訳にして仕事をしない、そして諦めない人だ。
映画を見て、作り手のパッションやメッセージが伝わる映画なんて物は、殆どない。
嘘で平和を語ったって、それは伝わらない。
作り手の信念がベースになければ、どこかでぼろが出る。


自主映画を撮っている人たちは、いくらでも言い訳がある。
「お金がなくてフィルム(セット)が買えなくてね。」
「役者が集まらなくてね。」
「人間関係でイザコザがおこってね。」
そう、いくらでも止める理由はあるのだ。
そして、スターウォーズのような娯楽エンターテイメントSFを作りたいと思っても、
はなから諦めてしまうのが普通だ。
日本映画の殆どが、バロディーでお茶を濁したり、撮影可能な物を撮ろうとする。
今は、それでも作り上げる紀里谷のような人がいる。
嬉しい限りだ。


なんだか、僕は自分の事のように嬉しくて、映画を見た帰りビールを買って家で飲む。
紀里谷!いま幸せだろ!