空を見上げる日


今日は朝から空を見ている。
通勤中に、秋らしい空を見上げて写真を一枚。
帰宅中は焼けきらない夕日をみて一枚。
夜にはオリオン座流星群をみて夜空を一枚取る。
最後の一枚は流星を写真に捕らえる事は出来なかったが、ハッキリとした流れ星を一つ見ることが出来た。
流星群を見ている夜はいつも学生の時見た流星群の夜を思い出す。


学生最後の映画を撮影し終わり、僕は現像されたフィルムをビューアに通しては、暗い自宅で編集作業をしていた。
後輩には暗い部屋で映写機を使って繋げたフィルムのチェックをしてもらっていると、
「minoresuさん、そういえば、今日はしし座流星群の日ですよね。」っと後輩。
「そうだっけ、見れるのかな。」と僕。
「今の時間って...」と後輩は時計をみる。
「たぶん、一番いい時間だと思いますよ。」
「そうなん、じゃあちょっと見てみるか。」といい二人してベランダに出て行く。

東京の空は、一応明るい星が見れる程度に晴れていたが、全体的にどんよりとしていた。
二人してその空をジーっと5分ぐらい眺めていると、一筋の光が横切った。
「みた?いま」
「みました!」
二人とも流れ星を見たのは初めてだったので少し興奮し、更に星が流れるんじゃないかと思って更に数十分流れ星を探す。
しかし、流れ星は見つからない。
そろそろ部屋に戻って編集作業に戻ろうか、と思い始めた時、強烈な閃光が走った。
最初に見たものとは比べ物にならないほどの閃光で、まさに星が地球に落ちてくるという感じの流れ星だった。
僕らは、思わず、
「うぉ〜!スッゲー!」と思わず大声を出す。


流星を見ると、そんな流星を探す時の静寂と、流星を見たときの驚きの場面をいつも思い出す。
あの頃、最後の映画という事で、夢と現実の狭間でそれなりに足掻いていたし、純粋だった。
(後に社会人になってから本当に最後の足掻きをする事になるのだが、それはまた別の機会に。)
そんな気分を、流星は学生時代の独特の気持ちを運んできてくれているようです。



P.S fotolifeに夜と朝の写真もアップです。