Before dawn


この写真を撮ったとき、明け方まで眠れず、何かしら思うところがあって撮影したはずだったが、今はもう覚えていない。
7月6日、「Before dawn」という言葉と写真から想像して書いてみる。


日が昇り、日が沈む。
暗闇が訪れ、そしてまた日が昇る。
その夜明け前。
窓を開けると鳥の鳴き声が忙しない朝の始まりを演出しているが、なぜかその鳥たちの無き声は僕の心まで届かず、どこか空絵ごとにも感じる。


そこに一匹のカラスがベランダまでやってきて、けたたましく鳴き出す。
「かぁー、カァー、カァー」
さすがに現実感が湧き、その黒いカラスを眺める。
「朝くるよ、朝がくるよ、きみ」
そんな感じだろうか。


「かぁあー、かぁあぁー」
「腹へった〜、何かくれ」...だろうか。

僕は、「残念だけど、あげられるものは何も無いぞ。黒。」と、そう思った瞬間、カラスは糞をして飛び立っていく。
「やれやれ」
それを見て、僕はけたたましい現実の世界に戻ったのだなと思う。


P.S不思議な文章になりましたね。