僕らが旅に出る理由 〜2日目〜


見たことのない部屋で目覚める8月15日。昨晩大阪に着き、無事に親友の複式に会えた事を思い出す。

今日は王子と王妃と一緒に複式プロデュースによる大阪観光。大阪城見学から始まって、通天閣、そして大阪港から船でクルージングと続く。道中、今年一番ではないかと言うほどの炎天下であったけど、ほとんど休みなしのハードな観光が続いた。

日もだいぶ落ち、「夕飯はどこで食べるのかな」と思っていると複式が梅田のホテルへ行くという。ホテルについてホテルマンに誘導されがままに奥の部屋に通されていく。中には複式の両親とお姉さんと複式母の友達(後で知ったが本も出している料理家らしい)が円卓のテーブルで待っていてくれて旅の疲れをねぎらってくれた。

その会食のときに窓から見えていたのが写真の梅田スカイビル。なんとなくフランスにある新凱旋門(フランス語でグランアージュ)に似ている。そういえばフランスに行ったとき、ルーブル美術館から新凱旋門まで自転車で滑走した事があった。そのときも複式といっしょだったな〜と思う。

旅を共にすると友達でも恋人でも良くも悪くも素が見えてしまうもの。もちろん、複式とも旅中に不機嫌になったり、たまに別行動をしたりもするのだが、(大体わがままな僕が、だけど)翌年になると「今年はどうする?」となるのだから、改めて気が合うのだなとしみじみ思う。

この後さらに劇団四季の「マンマ・ミーア」観賞、そしてグランアージュ大阪の屋上(空中庭園と言うらしい)からの大阪夜景見物と、疲れ知らずのフルコースで夜は更けていくのだった。