カメラ日和 〜豊洲〜


有楽町線豊洲駅にてF式氏と合流しららぽーと豊洲に行く。
まだ出来立てホヤホヤのららぽーとには東京中の新しもの好きを集めた様に、ひと、ヒト、人で満たされている。
店内見物も早々に、何も買わず、何も食べず、人込に押し出されるように内接された海が見える公園に逃げこんだ。そこには同じように人込を避けてきた人達が芝生に座ったり、海を眺めたり秋の日和を楽しんでいる。

公園にはシンボルのように巨大なスクリューが飾られている。新しく作った物か、使い終わったものを綺麗にした物なのかわからない。だけど、「かつて南極まで行った船のものだよ。」と言われても信じてしまうだけの迫力があった。

一通りの写真を撮り終えて、再び人込の中に戻る。しかし少し回ったところで
「もういいか。」とF式が言う。シンボルを見終わった今、同じ気分。
「じゃーバスに乗ってどっかに行かない?」と言う。

バス停を見つけ、どこ行きか調べようとする。
「次来たバスに乗る。それでいいんじゃないかな。」とF式はいう。
何処に行くか、舵はなし、まさにスクリューだけのナイスな提案。僕は
「いいね〜。」と答える。


僕らは未知の景色にいざなうバスをドキドキしながら待っていた。