マシカクシャシン


東京でのお仕事を終えてとある人のグループ写真展に行く。
6x6フォーマットの写真ばかりを集めた写真展である。あいかわらず、こういう写真展に行くのは緊張する。節目がちにすべての写真を鑑賞し、自分がものすごく四角い写真に引かれているのが分かる。
さびしげな雰囲気がある写真も、さびしさだけではなく、四角形が醸し出す雰囲気がなぜかかわいく、そのかわいさでさびしさを包んでいるように見える。
お気に入りになった写真を再びみて、改めていいな〜と思う。撮影者の被写体の見つめ方がよく表現されている。それを表現できる四角さと、解像度と、ボケ具合と腕がうらやましく思う。ポラロイドを持っているが、ネガではないので引き伸ばすことはできない。引き伸ばされた大きな四角形は私の心を捉えていた。
帰り際、感想を書き終えて帰ろうとすると
「お名前はいかがですか?」とお名前帳をさされる。
だけど、こっそり見に来ている罪悪感なのか照れくささなのか、自分なんかがという気分からなのか、
「え、遠慮しておきます。 相手は知らないだろうし。」というと、
「まあ、いろんな関係もあるだろうし。」と笑った。

家に帰ってヤフオクで6x6のカメラを探す。
いくつか見つかり、欲しいけれど今は我慢。まずはポラで腕を鍛えてからです。

〜写真〜
影響されて真四角写真にカッティングしました。
実家から中学校までの通り道、ショットカットする野原に生えた木です。
中学時代は腰の高さしかなかった木ですが、今では立派な大樹になりました。
なんか「雨にも負けず、風にも負けず、お前もがんばれ」と心の中でいいたくなります。すると相手はハートで返してくれることでしょう。

にほんブログ村 写真ブログへ