エッシャーと正則


渋谷にてスーパーエッシャー展を鑑賞。
無限に登っている(降りている)階段や、滝から落ちた水の下流をたとっていくといつの間にかまた滝にくるリトグラフで知られているエッシャー
昔からその騙し絵が好きで、騙し絵の画集の様な物も持っていた。
今回はその本物が見れるということでワクワクしながら見に行った。
(版画は枚数があるため有名な絵の本物が日本に来るのでかなりいいです。)

騙し絵にたどり着く前にエッシャーは平面の正則分割というものに没頭していた。
一方、数学的に現れる正則関数と呼ばれる物は虚数の織り成す世界の門番のようなのも。
平面の正則分割で空間的な無限を表現したエッシャーは、人間の心理にたまに現れる特異な無限を表現した。

虚数空間と、実数空間の交線に現れるもの、
見えない人間の心の虚をついて実平面に現れる錯視。
それがエッシャーの騙し絵みたいな存在かなとちょっと思った。

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