囚われの紫陽花


昨日の微熱は下がったようだが、今朝は不愉快な怠さとともに起きる。
多少の咳と鼻、典型的な風邪の症状だ。
今日は家でおとなしくしている事にする。


写真は数日前に通りすがりに撮影したアジサイ
気がつけば既にそういう季節だ。
それにしても、猛獣を入れる様な体裁で一見無力で美しい草木が、両面を高いフェンスに入れられている様を見ると、外見とは似つかわしくない内面がこのアジサイにはあるのではないかという思いが浮かんでくる。
少しぶらし、そんな内面が出てくるのかどうか試しに写してみる。
それでも、アジサイは動きの遅いナメクジや蛙と雨が似合う穏やかな草木に見える。
では逆に、守られているのではという思いが浮かぶ。
安易に損なわれないように、フェンスを区切って動物園の鳥のように保護されている。
そういう状態なのかもしれない。


そんな思いでふとWikipediaで調べてみると、アジサイには毒があるとの事。
やはり猛獣だったのだなと一瞬思ったが、どちらかと言えば、今の僕と同じ状態なのかもしれない。
風邪という毒をもち、体力が落ちているから家の中で守られている。
そう思うとアジサイに急にシンパシーが生まれる。


お互いはやく檻から出れると良いね。



P.Sおそらく流行り風邪ではないので、ご心配、ご恐怖なくお願いいたします。