The nothingness grubbed in the sky.


世界に亀裂が生まれているのに誰ひとりとして気づかない。
空に穿った穴の先には何も無い虚無の世界だ。
虚無は別にブラックホールのように有るものを吸い込んだり、引きずり込んだりしない。
ただそこに何も無いだけのことだ。


一度気がつけば、世界の裏側に何も無い物があることに気づく。
無いと呼べばいいのか有ると呼べばいいのか、迷うところだが、無いものが有ると呼ぶことにしよう。
そいつは、眼に見える世界を支えて、無いように振舞っている。
この無いものが意識に上るようになってやっとで世界が立体的に見えるようになったと言えるのかもしれない。


...と写真のイメージと複素数のイメージをマッチングして妄想する。
でもたぶん、リアルもそんな世界だ。