中つ国の旅 〜上海の子供〜


先の便で早めに着いていた友ちかの妻、YUKIさんとその友達のハッシーさんとホテルの朝飯で合流する。
中国式食卓についてみんなの顔をみると、くっきり分かれている。女性陣はたっぷり睡眠をとったようで元気にご飯を食べている。一方男性陣はホテルについた後、夜食を食べに外に出ていたので寝不足気味、僕もその1人だ。
今日一日は女性陣のプランで上海見物をする。
二人とも上海は2回目なので観光客が余り行かないプランになりそうだ。
朝食を済ませ、最初の目的地である上海動物園に行くため、ホテルから新宿アルタ前(人民広場)にある地下鉄の駅まで歩く。
その道端に子供が街路樹の周りで土いじりをしている姿があった。
僕はその様子が面白くてシャッターを切った。
想像してみて欲しい、新宿のアルタの前で地元の子供が土いじりしている姿を。おそらく日本の都心では見られなくなってしまった光景だろう。
その光景をみて八年前、中つ国からの留学生の劉さんと人民広場を歩いていたときに「人民はいったいどこにいってしまったんだ!」と発していたのを思い出した。
昔は人民達がたむろする様に沢山いて、言葉の通りの広場だったらしい。
そのときは広場が工事中で一部しか開放されていなかったこともあるが、それにしても人民の数は少なかった。昔とのギャップで嘆くように劉さんはいっていたのだ。
8年後の今はまた様子が変わってはいるが人民は沢山いる。だけど、もう少し経てば、土いじりする子供たちも居なくなってしまうのかも知れない。
そんなことを思っていると、K党が子供と同じ目線に腰を落とし、子供ににじり寄って撮影している。
よく見ると子供のズボンが縦に切れておりパンツが丸見えになっていたのだ。
子供の無邪気な姿とK党の姿が面白くてみんな足を止めて笑っていた。k党の写真魂に完敗である。

そんな上海の子供達、アルタ前から去ってしまったとしても無邪気な笑顔を忘れずに。

にほんブログ村 写真ブログへ